うつ病の私が3年半散歩(ウォーキング)してみた結果。

walking

実は、平日月~木曜は散歩というか、ちょっと息が上がるくらいのウォーキングを、近くの緑地公園や実家周辺でしている私。
2021年の11月から始めて、もう3年半になります。

朝9時から30分近く、気持ち早足で歩きます。
季節によっては暑かったり寒かったりで面倒に思う日もあります。が、これがなかなか良い疲労感をもたらしてくれるのです。

今日は、うつ病患者である私が、この3年半歩いて何がどう変わったか、というのをお伝えしたいと思います。

あ、結論から言うと、歩いて良かった(正解だった)です。

 

きっかけ

ずばり、ダイエットです。

うつになり、2018年の初頭から仕事をリタイアして、ほぼ寝ていた私でしたが。
2021年の秋のある日、母が私を見て言いました。

「なんかあんた、太ったな?」

それはそうだと思います。だって、仕事を辞めて家で寝ているばかりで、ほとんど動かない生活をしていた当時の私。
でも、元々食べることが好きだからか、薬の副作用なのか、食欲はあまり落ちていなくて。
そうすると、食べる→寝るを繰り返すわけですから、太るのも道理というわけで。

「このままだと太り続けて、寝てるから足腰も弱って本当に動けなくなっちゃうよ」
「歩こう! お母さんも一緒に歩くから!」

最初はもちろん、ええぇ……と思いました。
3年くらいゆっくり寝て、症状が若干回復したとはいえ、外に出るのはまだ抵抗がかなりあった当時の私。
とはいえ、たしかに太ってきている自覚はあって、動く時に体がどんどん重くなっていることに危機感も覚えていて。

このままでは、たしかに良くない。

そう思った私は、母の誘いに乗ることにしたのです。

 

歩いて良かったこと

まず、歩くことで私が思ったメリットをご紹介します。

■生活リズムが整った
まず、朝9時という時間設定が効きました。
それまで、朝は月に1度の通院の日くらいしかちゃんと起きないことがほとんどだった私。
でも、平日は朝起きて軽く食べてジャージに着替える、という習慣が出来たのです。
ちなみに、週に1、2回しか入れなかったお風呂にも、義務感は大きいですが2日に1度は入れるようになりました。

■外に出ることへの抵抗感が無くなった
最初はすれ違う人へのあいさつもなんとなく怖かったですが、歩き始めて1ヶ月もしたら笑顔であいさつ出来るようになりました。

■眠れるようになった
家で寝ているとは言っても、きちんとは眠れずにただごろごろしながら色んなことを考えていたのが、歩いた疲れからか、比較的きちんと寝つけるようになりました。
これは結構良かったですね。

■達成感が出てきた
半年、1年と日を重ねると、達成感が出てきました。これはとても良かったです。
なんだ、こんな自分でもやれば意外と出来るじゃないか、と思えることが出来たのです。

■ゲームが楽しめるようになった
歩いたり移動することでポイントが貯まったりするスマホゲームがありますよね。「ピクミンブルーム」とか「ドラクエウォーク」とか。
私は「ピクミンブルーム」を楽しんでいます。

そして、これは個人的なことなのですが、良かったことがありまして。
買い物の時に、主人の歩行スピードに付いて行くのが苦ではなくなったことです。
今でこそ田舎で暮らしている私たち夫婦ですが、かつて都会に住んでいたことのある主人は、若干早足なのが平常で。
それを私に合わせてもらう罪悪感がそれまであったのですが、今では主人の歩く速さに私が付いて行けるようになりました。

 

歩くことのデメリット

そうはいっても、一応デメリットというか、しんどいこともあります。

■最初がしんどい
歩き始めの頃は、やはり朝きちんと起きて外に出るということが結構しんどかったです。
私は母との約束があったから起きられた部分が大きいので、そういうのを作らないと動き出せないかもしれません。

■面倒くさいという気持ち
それから、天候によったりしてかなり面倒な気持ちになってしまうことです。
もちろん体調不良や、雨の日や、朝9時の時点で天気予報が30℃を超えている日は歩かないことにしているのですが、ギリギリのラインの日は基本的に歩くことにしています。
なので、パラパラ雨だったら傘を持って歩くし、気温が29℃までなら歩きます。なんとなく気乗りしない日も、自分の場合は母との約束なので、やっぱり歩きます。
正直、今でも傘を持って歩くのはちょっと面倒だし、気温は25℃を超えたら結構暑いので本当ならサボりたい所です。

■夏場は水筒を持って歩かなくてはいけない
準備が面倒ですし、物によっては重いのですが、熱中症対策は必要です。

 

結果、3年半歩いてみて

色々と書きましたが、結果として、3年半経った今、あの時きっかけを与えて連れ出してくれた母にとても感謝しています。

最近の自分は、体力こそ平均の人たちには追い付かないものの、精神的には結構安定しています。
気持ちも前向きに居られることが増えて、やりたいことや出来ることも増え、やる気もそこそこある状態です。
歩く時も、花や鳥を愛でる余裕が出来て、最近は母にバードウォッチング用の双眼鏡を持ってもらって一緒に歩いています。

どう見ても、うつ状態から回復してきていると言えると思いませんか。
きっと、薬だけではここまで戻って来られなかっただろうなと自分では感じています。

月に1度の診察でも、主治医の先生から必ず「散歩はしていますか」と聞かれますし、継続出来ていると答えると、先生は安心したように笑顔を見せてくださいます。

個人的には、この散歩(ウォーキング)は、これからも歩く余裕がある限りは続けて行きたい習慣です。

 

※注意

これをここまで読んでくださった、病気の当事者の方へ。
歩くことのメリットをたくさん書きましたが、決して無理はしないでくださいね。
これは、私がたまたま、散歩が出来る状態にまで回復していたから出来たことでもあります。
その余裕がまだない状態だと思う人は、決して無理をせず、ゆっくり休むことを心がけてください。
病気なのですから、しっかり休むことが仕事だと思った方がいいです。

そして、病気の家族や知り合いがいる方は、これを読んだからといって、そのご本人様を無理に外へ連れ出すなんてことは絶対にしないようにお願いします。
もし本人が歩ける状態にない場合、確実に無理をさせることになって病状が悪化しますので。
精神疾患に一番大事なのは、体も心も焦らずゆっくり休むことだと私は思っています。

 

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